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鳥取「ちえの森ちづ図書館」で開館記念イベント 地域と共に歩み5周年 

「ちえの森ちづ図書館」副主幹の葉狩さん

「ちえの森ちづ図書館」副主幹の葉狩さん

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 住民と共に歩んできた智頭町立「ちえの森ちづ図書館」で11月22日、開館5周年記念イベントが開かれる。

図書館前の花壇。町民ボランティア「ちえの森応援隊」が協力して手入れする。

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 同館は、JR西日本と智頭急行が乗り入れる智頭駅から約300メートルの場所にあり、学生が列車の待ち時間に利用する姿も見られる。

 2020年11月29日に開館。2014(平成26)年4月に智頭町図書館づくり検討委員会が設置され、開館までの間に「みんなで考える私たちの新しい図書館」と題した住民ワークショップを9回開催。同館副主幹の葉狩麻早子さんは「子どもから90歳を超えるお年寄りまで幅広い世代が毎回60人ほど集まり、知恵を絞った。工夫を凝らした館内を、さまざまな使い方で楽しんでほしい」と話す。

 館内は、特産の智頭杉を多く使ったデザインで、木のぬくもりが伝わる。住民の声を受け、智頭急行の電車の座席を置いたコーナーや、まきストーブのある談話室(つどいの部屋)を設けるなど、「居心地のよい図書館」を目指して随所に工夫を凝らす。近くの県立智頭農林高校の生徒が地域の「藍染工房ちずぶるー」の指導を受けて制作したのれんも掲げ、智頭の山や川をイメージした青が映える。館内外の清掃や花壇の手入れも町民ボランティア「ちえの森応援隊」が協力して行っている。

 5周年記念イベントも、「ちえの森応援隊」が主体となって企画。午前の部は10時から、「ささえあう図書館~最近の図書館をめぐる話題から~」を演題に、鳥取県立図書館から2人の講師を招いて講演会を開く。午後の部は13時30分から、地元のマジック同好会などによるマジックショーを行う。11時30分からは、ジビエ料理や柿の葉ずしなどを販売するバザーも開く。

 葉狩さんは「当館は、町民と共に作り上げてきた。気軽に立ち寄って、まきストーブの前でおしゃべりをしたり、親子で畳の上で絵本を読んだりと、自分の居場所として利用してもらいたい。仕事や趣味など、生活のちょっとしたことにも本は役立つ。皆さんから頼りにしてもらえる図書館になれたら」と話す。

 開催時間は10時~15時。参加無料。

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