浜坂小学校（鳥取市浜坂1）の学校行事で、鳥取砂丘の自然環境を生かした「砂丘クロスカントリー」が10月17日、鳥取砂丘で行われた。

折り返し地点付近を走る様子（写真提供＝浜坂小学校）

　同行事は開校3年目から続く行事で、今年で50年目を迎えた。同校では児童が砂丘の歴史や植物・生き物を学んだり、フィールドワークを行ったりするなど、砂丘の自然環境を体感しながら学んでいる。同行事でも砂丘の自然環境を体感し、スポーツに親しみながら仲間作りや体力作りを行うことを目的に、鳥取砂丘を全校児童約600人が走り、順位を競った。

　当日は学年ごとのスタート時間に合わせて小学校から30分ほど歩いて砂丘に向かい、到着後は低学年600メートル、中学年800メートル、高学年1キロの距離を走った。スタート地点から海側に向かい、折り返し地点から陸側に向かい、坂を上ってゴールに向かうコースを走った。

　6年生1位の児童は「最初は全然大丈夫だったけれど、折り返し地点から最後の坂がかなり大変だった。最初は7割くらいで走り、最後に抜かせそうだったら全力で走って抜かす作戦だったので頑張った」と振り返る。4年生児童は「3年生の時は風邪をひいて全力が出せなかった。今回は根性できつい坂を上りきって目標の順位を達成できた」と話す。

　同校体育主任の太田陸也さんは「どの学年も、1位になってうれしい人や目標が達成できずに悔しい人もいる中、最後の一人まで『頑張れ』という声がけや拍手の応援があったところが良かった。1年生～5年生は来年のチャンスに向けて頑張ってほしい」とエールを送る。