アウトドア複合施設「IWADO BASE」が鳥取市の岩戸海岸前にオープンして、2月1日で3カ月がたつ。
「手ぶらキャンプ体験」をテーマに、初心者や家族連れでも気軽にアウトドアを楽しめる環境を整える同施設。敷地内には5区画のテント設置スペースを備え、ロッジ型のビンテージテントを用意。寝袋やランタン、バーベキューコンロなどのキャンプ用品のレンタルにも対応する。
フロントのある建物内にはショップ・カフェスペースを設け、カウンター4席、テーブル6卓を備える。2階からは岩戸海岸を一望でき、コーヒーや軽食、生ビール、クラフトビール、缶詰などのつまみを提供する。
敷地内には、たる型サウナ「バレルサウナ」2台も設置。水風呂を併設するほか、シャワールームや化粧台なども完備。夏季には水上バイクやSUPなどのレンタル、サーフボードの注文受付も予定している。
同施設を運営するイワドベース代表の上田博隆さんは東京都出身。8年ほど前に単身赴任で鳥取に暮らした経験があり、その際、鳥取の自然に魅了されたという。今後の暮らしを考える中、「海のそばで何かを始めたい」という思いを抱き、2024年3月に早期退職。岩戸海岸の目の前にある現在の土地を購入し、同施設を開業した。
開業から3カ月がたち、アウトドアとしてはオフシーズンに当たるが、カフェの利用客は徐々に増えている。キャンプスペースは食事の場として利用する客や、シャワー・サウナのみを目的に訪れる客もいるという。
上田さんは「メインシーズンを迎えてみないと何とも言えないが、そこに向けてしっかり準備していければ。いずれは地域の拠点となり、『ここで打ち合わせをしよう』『ここで一息つこう』と、自然に立ち寄ってもらえる場になれれば」と意欲を見せる。
キャンプ利用料金は、持ち込みプラン=1人2,000円、手ぶらプラン=1人6,000円。テントレンタルは1~2人用=3,000円、2~3人用=7,000円、3~4人用=1万円。