見る・遊ぶ

智頭町の遊び場「森のうまごやプレーパーク」が開放 秘密基地作りも

鳥取・智頭町の遊び場「森のうまごやプレーパーク」で遊ぶ子どもたちの様子(写真提供=自然栽培そらみずち)

鳥取・智頭町の遊び場「森のうまごやプレーパーク」で遊ぶ子どもたちの様子(写真提供=自然栽培そらみずち)

  • 0

  •  

 自由に遊べる森の遊び場「森のうまごやプレーパーク」が2月16日、「森のうまごや」(智頭町中田)で開かれる。

鳥取・智頭町にある「森のうまごや」を管理運営する岩田さん、息子の陸蒔さん

[広告]

 「森のうまごや」は、自然と人が共に生きる場作りを目的とした拠点。馬と共に開墾を行い、自由に遊べるプレーパークの運営や農作物の栽培などに取り組む。約4ヘクタールの敷地の約4分の3は杉などが生い茂る森で、畑や田んぼも併設。NPO法人「自然栽培そらみずち」が管理・運営を行う。

 「森のうまごやプレーパーク」は、その一角にある遊び場で、大人も子どもも森の中で自由に遊べる。広さは約0.1ヘクタール。秘密基地やツリーハウス、作りかけの小屋などが点在し、木登りや土壁作り、たき火など、「やってみたい遊びが実現できる」という。2018年冬から毎月1回開いており、鳥取市内や県外から訪れる人も多く、多い時で数十人が集まるという。

 プレーパークを管理運営する岩田和明さんは「このプレーパークでは、やってみたいという気持ちを大切にし、『してはいけない』と言わないようにしている。自分で遊びを作ってみればいい。森の一角に拠点はあるが、ここだけにとどまらず、近くの自然の中でも自由に遊べる。過去には、子どもが『川に冒険に行きたい』と言い出し、一緒に冒険に出かけたこともある」と話す。

 プレーパークにある秘密基地や小屋、アスレチックは、これまでに訪れた人々や管理者が遊びの中で手がけたもの。現在は、中学生数人がツリーハウスを制作中。岩田さんは「杉の間伐材や米作りで出るわらで遊び場を作ったり、完成した場所で遊んだりと、楽しみ方はさまざま」と話す。

 岩田さんは社会人としてエンジニアの仕事に就いた後、持続可能な暮らしを学べる学校に通い、環境保全に取り組むNPOで活動。解散する際、NPOで飼育していた馬を引き取り、2018(平成30)年に鳥取県へ移住。拠点となる「森のうまごや」を立ち上げ、馬を飼育しながら自然と人の共生をテーマに活動を続けている。

 岩田さんは「小さい頃は家の前に山があり、自然の中で遊ぶのが当たり前だった。社会人になって自然と遊ぶことがなくなり、遊び方も分からなくなったときに、自然の中で仕事をしてみたいと思うようになった」と振り返る。「現代の暮らしでは、森の恵みを感じる機会が少ないが、子どもにとっても大人にとっても、自然の中で過ごすことは大切。森と人とが共に持続していけるような活動を続けていきたい」と意欲を見せる。

 当日については、「寒い時期なので、たき火で食べ物を焼いたり、小屋の土壁作りを楽しむ人が多いと思う。最近、廃タイヤを手に入れたので、雪が積もっていれば馬に引かせて、そり遊びもやってみたい」と話す。

 開催時間は10時~16時。参加無料。出入り自由。小雨決行。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース