
鳥取砂丘の「ハマヒルガオ」が現在、見頃を迎えている。
ハマヒルガオは日本各地の海岸に自生するヒルガオ科の多年草。アサガオに似たピンク色の花が横に広がり、一面に咲く。雨天時には開花せず、晴天時にのみ、日の出後から日没まで花を咲かせる。鳥取では砂丘のほか、浦富海岸や白兎海岸でも見られるという。
山陰海岸国立公園鳥取砂丘ビジターセンターのガイドスタッフ、石川瑛代さんは「海に近い地域ではなじみのある花で、海岸付近に住む小学生が『校庭でも見たことがある』と教えてくれたこともある」と話す。
砂丘のハマヒルガオの見頃は例年5月初旬から6月中旬ごろまで。今年は例年より遅い5月中旬から見頃を迎え、砂丘入り口と砂丘内の丘沿いに多く咲いているという。「海岸沿いに多く咲いている年も多いが、今年は入り口付近がきれいなので、海岸まで歩かずに花が一面に咲く景色を楽しめる」と石川さん。
石川さんは「ハマヒルガオはピンク色の花多いが、実は砂丘内には白いハマヒルガオがまとまって咲く場所もある。砂が動き、大まかな場所が分かっているスタッフでも見つけにくいので、見つけたらラッキー。天気のいい日には砂丘で、6月の砂丘に咲く、かれんでかわいらしい「ハマニガナ」やカリフラワーのような見た目の「ハマボウフウ」も、ハマヒルガオと一緒に見に来ていただければ」と呼びかける。
見頃は6月下旬まで。