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鳥取県の学校給食に県特産品 「県民の日」にちなんで提供

鳥取県学校栄養士協議会副会長の東郷さん(中央)と同協議会メンバー

鳥取県学校栄養士協議会副会長の東郷さん(中央)と同協議会メンバー

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 鳥取県の学校給食で9月12日、「とっとり県民の日」に合わせて県の特産品や旬の県内産食材を使った給食が提供される。

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 「とっとり県民の日」は、1881(明治14)年に鳥取県が島根県から分離独立し「再置」された日を記念して、1998(平成10年)に制定。「県民が、ふるさとについての理解と関心を深めるとともに、ふるさとを愛する心を育て、もって自信と誇りの持てる鳥取県を、力を合わせて築き上げることを期する日」とされる。

 「とっとり県民の日」にちなんで県の特産品や旬の県内産食材を使った学校給食は、鳥取県の栄養教諭や学校栄養職員で構成される「鳥取県学校栄養士協議会」が発案。郷土愛を育む取り組みとして2003(平成15年)に始まり、今年で23年目となる。県の特産品の中でも梨は、毎年県内全域で使ってきたという。

 献立は給食センターごとに考案。今年は鳥取牛をふんだんに使った「鳥取牛のしぐれ煮」、県産梨を味わえる「梨シャーベット」、県特産の白ネギやシイタケを豚肉や塩こうじと炒めた「塩こうじ炒め」などのメニューを提供する。

 鳥取県学校栄養士協議会副会長の東郷明見さんは「梨を県内全域で統一食材として使うほか、地域ごとの特産物も取り入れている。アカイカやトビウオがよく取れたので取り入れたり、鳥取生まれの『星空米』がデビューしたので取り入れたりと、その年ならではの食材も活用してきた。給食には普段から地産地消を取り入れているが、この日は特に多くの特産品を使うので、給食食材に関わる業者や生産者が協力して毎年続けている」と話す。

 当日は、鳥取県学校栄養士協議会の会員約60人が各校を訪問し、給食指導も行う。

 東郷さんは「始めた当初は『県民の日』について知っている子どもは少なかったが、最近では『今日は県民の日』と答えてくれるようになった。給食に関わる多くの人が協力して特別なメニューを提供するので、今年も楽しんで食べてもらえれば」と期待を込める。

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