
鳥取砂丘の観光業を体験できるインターンシップ「鳥取砂丘で観光業を体験する」が9月11日~15日、鳥取市福部町の鳥取砂丘周辺で行われた。
同インターンシップの企画に携わる中川さん(左)、小椋さん(中央)、濱野さん(右)
鳥取県内企業での就業体験を通じて若者の県内定着を目指す県の事業「とっとりインターン」の一環で行う、観光業をテーマにしたパッケージ型プログラム。今年で3回目の開催となる。主に「鳥取砂丘ビジターセンター」「砂丘会館」「鳥取砂丘アクティビティ協会」「ヤマタ鳥取砂丘ステイション」の協力で実施し、全国から学生10人が参加。今年も北海道や名古屋など遠方からも参加があった。
5日間の日程では、ビジターセンターでの観光客対応、砂丘会館内のレストラン・土産物店での接客、アクティビティ協会によるアクティビティスクールの運営補助、鳥取砂丘ステイションでの宿泊施設運営などを体験。アクティビティ協会の小椋宣洋さんは「砂丘観光に関わる仕事を幅広く体験できる内容。観光業の華やかな部分も、普段お客さまから見えない部分も、大変さの中で感じるお客さまの笑顔のうれしさも、全部感じてもらえたのでは」と話す。
毎年、初日に課題を出し最終日に学生による発表を実施。今年の課題は「鳥取砂丘ツアーの企画」だった。学生はJTB鳥取支社から企画手法を学び、班に分かれて企画した。子どもがスマートフォンを手放さない家族に向けた、砂丘でのデジタルデトックスなどの企画が発表された。とっとりインターンシップ推進事業コーディネーターの濱野誠さんは「優れたプランは商品化につながる可能性もあり、学生のモチベーション向上につながったのでは。ツアー企画の課題は初めての試みだったが、今後も続けていきたい」と意欲を見せる。
濱野さんは「鳥取砂丘で観光に携わる人たちの『砂丘を盛り上げよう』という気持ちと、学生の高い意欲を感じた。今後も鳥取の観光業に寄与できるパッケージにしていければ。このインターンを通して鳥取に興味を持ってもらい、実際にここで暮らしてもらえたらうれしい」と期待を込める。