「つながれ、うさの『輪』。広がれ、うさの『和』」をテーマとしたイベント「うさのわ」が11月8日、白うさぎ伝説の里として知られる鳥取県八頭町にある船岡竹林公園(八頭町西谷)で開催される。主催は「やずうさぎプロジェクト」。
伝説「因幡の白うさぎ」で知られる鳥取市白兎の白兎(うさぎ)神社のほか、八頭町福本にも「もう一つの白兎伝説」としてウサギを祭る白兎神社がある。町ぐるみで「ウサギ」をテーマに掲げる八頭町では、こうした背景を元に毎年「うさのわ」を開催している。第1回は2023年に開き、約500人が来場。第2回目の2024年は北海道や東北、関東、四国や九州など全国各地から約800人のウサギ好きが訪れた。
会場には、ウサギをテーマにしたグッズ販売14店、飲食店14店が出店。倉吉の伝統工芸・はこた人形の張子のウサギや、ウサギ写真家utaさんによるカレンダー、編み物店「あみものあーと」がutaさんのウサギ写真を編み物で表現した限定ブランケットなどを用意する。飲食では、鳥取県岩美町の「TEN FORWARD」が八頭町特産「花御所柿」のピューレを使ったウサギのラベルのクラフトビールを提供。鳥取市の「兎ッ兎(とっと)ワイナリー」や、東京の「白兎珈琲(コーヒー)店」も出店する。初出店の「因幡の白うさぎ本舗」は、鳥取銘菓「因幡の白うさぎ」に目付けを行うワークショップを開く。
このほか、「うさのわビンゴラリー」「うさぎ絵本の読み聞かせ」、常駐ガイドによる八頭の白兎伝説紹介も行う。人気企画「ラパンミーティング」も同時開催。約30台のラパンが並ぶ予定だという。
芝生広場に設けた特設ステージでは、ウサギ写真家・utaさんのトークショーを行う。utaさんは、多くの野生のウサギが生息する広島県・大久野島で夫婦で撮影を続けており、2023年のうさぎ年にはウサギをテーマにしたテレビ番組で、その活動が紹介された。当日は島の魅力やウサギの撮影などについて話す。ほかにステージでは、ウサギ専門医による「うさぎクイズ」、出店者のグッズが当たる「うさのわ大抽選会」なども行う。
やずうさぎプロジェクト副代表の中村聡志さんは「八頭には、あまり知られていない歴史的にも貴重な文化が多くある。人口減少が進む中で、どう守り、次世代へつないでいくかを考えているので、全国から多くの方に来てもらえるのはとてもうれしい。『うさのわ』をきっかけに、多くの人にウサギであふれる白兎伝説の里・八頭を知ってもらい、楽しんでもらえれば」と話す。
開催時間は10時~15時。小雨決行、雨天の場合は中止または規模を縮小して実施する。入場無料。