「因州和紙あかり展」が現在、あおや和紙工房(鳥取市青谷町山根)で開催されている。
紙すき体験などもできる同館は、鳥取市青谷町日置地域で受け継がれている伝統工芸・因州和紙のミュージアム。和紙を用いた「あかり作品」を募集し展示する「因州和紙あかり展」は、同館を代表する企画展で、昨年は期間中に3334人が来場した。
今回の「あかり展」には県内外から、一般部門36点、ジュニア部門73点の計109点の和紙作品が集まった。今年は、因州和紙のさらなる知名度と展覧会のレベルアップを狙い、大賞の賞金をこれまでの8万円から30万円と大幅に増額した。
一般部門の大賞は「天使の囁(ささや)き」と題した作品。平らな和紙が、緻密な折り方による重なりの陰影でいろいろな表情を見せ、紙の可能性を広げる作品として高く評価された。他の作品にも、和紙の素材や、壁や天井に映る影まで生かして表現したものが多くあり、会場は和紙を通した柔らかい光に包まれている。
会場入り口には、地元小学校の児童が作った作品も並ぶ。牛乳パックを使ったり、和紙をちぎって花を表現したりと、工夫を凝らした色とりどりの明かりが館内を彩っている。
期間中の関連イベントとして、1月18日に「和紙あかりづくり」が開催された。10人の参加者が木工・あかり作家である山ノ内芳彦さん氏の指導の下、木と和紙を使ってランプシェードを制作した。
同工房の国森洋館長は「どの作品も和紙の素材や新しい光源であるLEDなどをうまく使って動きをつけている。作品名もよく考えられていて、どれも素晴らしく、甲乙つけがたい。頭の中のイメージを形にすると、平面的な和紙から立体感が出る。和紙にはいろいろな使い方がある」と話す。
「寒い時期だが、雪の季節だからこそ柔らかい和紙の明かりがよく似合う展覧会。この企画展を通じて因州和紙のことを知り、その可能性を感じてもらえれば」とも。
開催時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。観覧料は大人300円、高校生以下無料。3月22日まで。