土曜日の夜に行われる夏の祭り「土曜夜市」が8月24日、旧鹿野小学校グラウンド(鳥取市鹿野町)と周辺の街中で開催される。
地元の子どもたちに昔からある鹿野の祭りを体験してもらうために実行委員会が主催した同イベント。実行委員会の木村風海さんは「長く続いていた祭りがなくなり、子どもたちが地域を感じられるきっかけがないことに危機感を覚え、5年前に祭りを復活させて25年ぶりに開いた。しかし、コロナ禍で4年間中断し、昨年改めて開催し、今年も継続できた」と話す。昨年は鹿野町周辺に住む子ども連れを中心に約2000人が来場した。
当日は、昨年から引き続き出店する「気高地域青年部」のポップコーン、初出店の「山陰の宝。」のアジフライバーガー、「創作味処そろそろ&おやつとケーキFuuu」の唐揚げ串などを販売する飲食店、射的や「クオーレ・トゥリー」のおもちゃ釣り、「フリースローやろう屋」のフリースローなど計25店舗が出店する。子どもたちは、店の人へのインタビューや空き缶集めなど指定の「お手伝い」をすると同イベント内でお金として使える「ドイチ」がもらえて、仕事体験をしながら遊べる。
メイン会場と付近の道にはスタンプラリーを用意し、子どもたちがメイン会場への移動中にも祭りの雰囲気やまち並みを楽しめるようにした。木村さんは「街がにぎわうよう、あえて街中を歩いて楽しめる開催場所を選んだ。街が廃れていくのは寂しいので、にぎやかになることをしたかった」と話す。
「鹿野の街並みを楽しみながら、会場まで歩いてきてほしい。子どもの頃に感じたことは大人になっても残っているもの。参加してくれた子どもたちに『楽しかった』と思ってもらえるような祭りになれば」とも。
開催時間は16時~20時。