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鳥取で一箱古本市「トットリヒトハコ」 鳥取大生が本を通した交流の場開く

昨年の同イベント開催の様子(写真提供=トットリヒトハコ実行委員会)

昨年の同イベント開催の様子(写真提供=トットリヒトハコ実行委員会)

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 1人1箱分の古本を持ち寄り販売するイベント「トットリヒトハコ」が10月19日、とりぎん文化会館(鳥取市尚徳町)中庭で開かれる。

同イベント実行委員会の小笠原拓教授と学生

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 実行委員会のメンバーは、鳥取大学地域学部の小笠原拓教授と、「本と地域」をテーマに「地域で自分たちができることを考える」授業を受けた学生5人。本を通じてコミュニケーションを取る場所を作ることを目的に開く。

 一箱古本市は、段ボール箱1箱程度の古本を参加者が持ち寄り、交流しながら古本を販売するフリーマーケット。2005(平成17)年に東京・谷根千エリアで開かれた「不忍ブックストリート」を皮切りに全国各地で開催されている。

 鳥取市では2018(平成30)年に初開催し、今回は4回目。小笠原教授によれば、当時、学生に同イベントの話をしたところ、「鳥取市で初開催となるならやってみたい」と始まったという。以降、同イベント開催は授業の「ゴール」になっている。

 会場は、とりぎん文化会館と県立図書館に囲まれた中庭。本好きを中心に、図書館に来る人も含め各回200人ほどが来場するという。

 今回出品するのは現時点で約10組。家にあった本を販売する個人や普段から古本を販売している人など、プロアマ問わず集まる。ビニールシートに並べたり、オリジナルの小箱に詰めたりするなど、陳列もさまざまな形式で行う。出品者は県内の人に限らず、過去には長野県や広島県などから出店に訪れた人もいたという。

 小笠原教授は「人間、急に仲良くなるわけじゃない。このイベントでは少しずつ距離が詰まっていくのが見ていて楽しい。そういう空気感がある」と話す。学生は「和気あいあいと人同士がつながる空間になれば。『来て良かった』と思える、居心地のいい場所にしたい」と意気込む。

 開催時間は10時~16時。雨天中止。出店者は10月12日まで受け付けている。

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