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共通項は「親が全員鳥取大丸」 鳥取でイラストレーター4人の作品展

イラストレーターの池田真木さん

イラストレーターの池田真木さん

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 「親が全員鳥取大丸」という共通項を持つイラストレーター4人の作品展「Big Circle イラスト展」が11月1日~5日、「ギャラリーそら」(鳥取市栄町)で開催される。

山口朝子さんの作品

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 イラストレーター森本肇さん(神奈川県横浜市在住)、毛利みきさん(京都府東山区在住)、池田真木さん(鳥取県鳥取市在住)の父親は鳥取大丸(現・丸由百貨店)で広告デザインなどを担当する宣伝部、山口朝子さん(京都府亀岡市在住)の母親は秘書として勤務していた。親同士の年代は違ってはいたものの、互いの存在は知っていたという。山口さんの母親は存命だが、森本さん、毛利さん、池田さんの父親は鳥取大丸退職後も、それぞれがイラストやデザイン業界に携わり他界。

 時を経て、子どもたちに受け継がれた縁が互いを引き寄せ合っていく。2017(平成29)年、森本さんが父親の遺作展を同ギャラリーで開いた際、スタッフとして働いていた池田さんと初めて出会う。2020年、今度は毛利さんがイラスト展を同ギャラリーで開いた際、毛利さんと池田さんが初めて出会う。さらに、毛利さんと山口さんは既に知り合っていたため、毛利さんは池田さんに山口さんの存在を知らせた。

 今年、同ギャラリーから毛利さんへ展示会の依頼を打診したが、「一人ではなく何人かで開催したい」という要望があり、「親が全員鳥取大丸」という共通項を持つ4人で、大丸のロゴにちなんで名付けた「Big Circle イラスト展」の開催に至った。「亡くなった父親たちは、自分の子どもたちがイラストレーターとして一緒に展示会を開くなんて、夢にも思わなかっただろうね」と話したという。

 同展では、コスモスを精緻に描いた森本さんの作品「Cosmos in Versailles(ベルサイユのコスモス)」、山陰銘菓の二十世紀梨ゼリー、打吹公園だんご、ふろしきまんじゅうをモチーフにした毛利さんの3部作のうちの1作品「二十世紀(ゼリー)」、卓球ラケットとボールをキャラクター化した池田さんの作品「Ping Pong!」、カメと旅に出る子どもを柔らかなタッチで描いた山口さんの作品「スローライフ_1」を含む約100点を展示する。

 池田さんは「親の背中を見て、同じようなデザインの仕事に携わり、今に至っている。そして不思議な巡り合わせで4人が出会えて、奇跡的な運命を感じている。4人の表現方法はそれぞれ違っているが、その世界観を楽しんでほしい」と呼びかける。

 開催時間は10時~17時(最終日は16時まで)。

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