「焼き菓子とヒトイキhuu(フー)」(鳥取市河原)が11月23日、鳥取・河原にオープンした。
店主の坂本美和さんは、現在3人の子どもを育てる母親。過去にパティシエとして働いていた経験があり、結婚して鳥取に移住したことを機に自宅で育児とのバランスを見ながら不定期で店を開いているという。
坂本さんは「店を始めたきっかけは、地域の魅力発信に協力したいという思いと、子育て世代にホッと一息ついてほしいという思いの2つ。この西郷地域は陶芸の文化が根強くて魅力的な場所。陶芸のイベントを開いた際は、2日で1000人ほど集まる。人口減少が大きな課題としてあるが、ここの魅力を伝えるために何かできたらいいなと思っていた。そこから、自分が作ったお菓子を求めてきてくれる人が、この地域に足を運んでくれたり、子育て世代が一息つくきっかけを提供できたりすればと思い、自宅に工房を構えた」と話す。
現在は、同地区にあるギャラリーカフェ「okudan」や郵便局、道の駅などでお菓子を販売しながら、自宅でもポップアップのような形で店を開く。店名の「huu(フー)」は、ほっと一息ついてほしい」という思いが由来。ホッと一息つけるようなお菓子を販売するため、メニューには、クッキー缶(3,000円)、クッキーアソート(700円)、フィナンシェ(200円)など、詰め合わせから小さく手軽に食べられるものまでを用意する。
坂本さんは「今後は出産の予定もあり営業が不定期になるが、できる範囲でお菓子を作っていき、落ち着いたら店を開く頻度を増やしていきたい。できる範囲で一つ一つのお菓子を丁寧に作って喜んでもらえれば。子育ては大変な面もあるが、こうした働き方があることや、西郷の地域の魅力を感じてもらえるきっかけになれたら」と意気込む。
営業は不定期。営業時間や定休日などはインスタグラムで知らせる。