「山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館」(岩美町)で1月9日、同館で4例目となるウミガメの保護と展示が始まった。
山陰海岸ジオパーク海と大地の自然館学芸員の小矢野さんとウミガメ
展示しているウミガメは、昨年12月23日に鳥取市伏野海岸に漂着したところを保護され、「とっとり賀露かにっこ館」(鳥取市賀露)で一時保護した後、同館に移送された。
ウミガメは甲羅の長さ48センチの「タイマイ」という種類で、韓国の水族館で生まれたが、昨年10月に放流され、日本海を漂流していたという。保護した際は弱り切っており、餌もなかなか食べなかったが、現在は回復し、水槽の中でゆったりと泳ぐ様子も見せている。
同館学芸員の小矢野修造さんは「保護が決まった際はとても弱っていたので、ちゃんと元気になるか心配だったが、今は安心している。山陰海岸では、あまりウミガメを見る機会がない。当館は入館無料で、他にもいろいろな生き物を展示している。今回のウミガメ展示を機に、ぜひ来館してもらえれば」と話す。
開館時間は9時~17時。月曜休館。ウミガメの展示は6月までを予定。放流はカメや海の状況を見ながら決めるという。