鳥取東部から兵庫県北部に伝わる伝統芸能「麒麟獅子舞」をマリオネットで披露する「マリオネット麒麟獅子舞」が2月8日、鳥取市歴史博物館(鳥取県鳥取市上町)で上演される。
マリオネット麒麟獅子を披露する福本さんとマリオネッターの石田さん
麒麟獅子舞は国重要無形民俗文化財に指定され、「人々に幸せをもたらす芸能」として、因幡・但馬地域で愛される。同舞は麒麟獅子舞を一人でも操ることができ、文化継承や見る機会を作りやすくする目的で生み出されたオリジナル。披露するのは、中学校の非常勤講師である福本弘文さんとマリオネッターの石田一高さんの2人。
福本さんは「このマリオネット麒麟獅子舞のきっかけは、私自身が神楽獅子舞の伝承者として活動しており、知人から『麒麟獅子を作らないか』と言われたこと。そこから制作を始め、文化の継承や地域の伝統を伝えるために活動を続けていこうと考えて今に至る。マリオネット麒麟獅子事態を自分で制作して、舞の文化や歴史、ルーツなどにも触れながら披露している。本物の舞のポイントを押さえているので、再現性は高い」と話す。
当日は、20分~30分ほどのステージを2公演行う。フリースタイルで行うため、当日の客層に合わせた演目で、子ども向けの内容から新ネタなどまで披露するという。
福本さんは「これまで、観光地や百貨店、公民館などで120回ほど披露してきた。地域の伝統文化を披露する機会を増やし、興味を持ってくれる人が増えればうれしい。この活動を通して地域に貢献できれば」と意気込む。
上演時間は、13時30分~14時、14時30分~15時。鑑賞無料。