見る・遊ぶ

鳥取砂丘ビジターセンターで「恋びなづくり」 自分だけのオリジナルを

過去のイベントで作られた「恋びな」の見本

過去のイベントで作られた「恋びな」の見本

  • 5

  •  

 鳥取砂丘ビジターセンター(鳥取市福部)で2月22日、「恋びなづくり」が開催される。

完成した「恋びな」の様子

[広告]

 「恋びな」は、鳥取市用瀬町の伝統行事「流しびな」から生まれた、毛糸の桟俵(さんだわら)に着物を着せたおひなさまをのせたもの。同行事は、旧暦の3月3日のひな祭りに、男女一対の紙雛(かみびな)を桟俵(さんだわら)にのせ千代川(せんだいがわ)に流すことで、無病息災で一年間生活できるよう願う民俗行事。1985(昭和60)年に県無形民俗文化財に指定されている。

 同イベントを担当する鳥取砂丘ビジターセンターの石川瑛代さんは「鳥取砂丘には観光客が多く訪れるため、海外の人や県外の人に日本や鳥取の伝統行事を知ってもらいたいという思いから始まった。鳥取の中心を流れ、砂丘ともつながりが深い千代川で行われる『流しびな』はぴったりの行事。当時、用瀬町地域起こし協力隊として活動していた楳川友美さんを紹介いただき、文化の継承を目的に誰でも楽しみながら作れるよう、流しびなをより簡単に作れるものにした『恋びな』が考案された」と振り返る。

 「恋びな」は「流しびな」の土台部分が稲わらで作られるところを毛糸にすることで、自分好みの色にアレンジできる点がポイント。おひなさまの着物も本物の着物の端切れを使っており、同じ端切れは2つとないため、「自分だけの恋びな」を作れるという。

 対象は小学生以上で、定員は15人。桟俵を編む方法を楳川さんから指導を受けながら、編んで作る。今回は鳥取砂丘とのコラボとして、同所に生育する花「ハマヒルガオ」のフェルトも合わせるという。

 石川さんは「毎年カラフルで参加者の好みが反映された『恋びな』が出来上がる。自分らしいお気に入りのものを作ってほしい。今回はフェルトで作り、恋びなに添えるハマヒルガオの花言葉は『絆』。千代川と砂丘のつながりや、友人や家族とのつながりなど、いくつかの意味をかけている。ぜひ家族で参加してもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は10時~11時30分。参加費は500円。要予約。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース