
鳥取の丸由百貨店(鳥取市今町)5階に設置されていた丸由オリジナルのラッピングが施されたピアノが2月14日で撤去された。
同ピアノは、丸由百貨店が大丸から名称を変更した2022年9月に「新たな百貨店としてにぎわいを作り、地域の人に親しんでもらい集まってほしい」という目的で設置が検討され、翌2023年3月20日に設置。約2年間、同店内のフロアのにぎわい作りに一役買ってきた。
ピアノを提供した地元「西川ピアノ調律所」の山本萌々華さんは「私も以前、このピアノを弾いたことがあり、今の会社に入社してからこのピアノが自分の会社のものだと知って驚いた。撤去となることは寂しいが、ピアノを置くだけで通りがかりに1音だけ出してみる人や弾いてみたりする子どもがいてうれしかった。このピアノが次に、どこかで誰かの手に渡り、つながっていくことを期待している」と話す。
同店営業企画課の高嶋 優さんは「短い期間だったが、ピアノを設置したことで人が集まり交流が生まれた。ピアノを弾いた子どもからのメッセージもたくさん集まった。丸由百貨店としても、名称を変えてから、より親しんでもらえたはず。今後は違う形で、新たな価値やきっかけを作りたい。このピアノは『丸由で使われていたピアノ』として次の方につなげられたら、ストーリーが生まれてすてきだと思う」と話す。