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鳥取のローカルフード「白バラシュークリーム」製造終了 55年の歴史に幕

製造終了が迫り、スーパーで告知されている白バラシュークリーム

製造終了が迫り、スーパーで告知されている白バラシュークリーム

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 鳥取の大山乳業農業協同組合(鳥取県東伯)の「白バラシュークリーム(6個入り)」の製造が、3月末で終了する。

白バラシュークリーム(6個入り)

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 同商品は、1970(昭和45)年の発売から55年間にわたり、地元のスーパーを中心に販売されてきた。練乳と牛乳を使ったミルク風味豊かなクリームのとろっとした質感が特徴で、地元で長く愛されている。

 製造終了について、同社担当の森長彰洋さんは「長年愛されてきたこの商品がついになくなることになり、残念に思う。社内の人間もみな鳥取で育ち、子どもの頃から食べてきた商品なので、消費者としても会社としても悲しい気持ちがある。機械の老朽化や生産効率などを理由に、長く話し合った結果の決断なので、仕方ない部分がある」と話す。

 鳥取の地元スーパー「サンマート湖山店」の安岡直樹店長は「自分自身も子どもの頃に食べていた。地元の人が長く親しんだ商品だと思うので、寂しいのが正直な感想。3月末までは店頭に並ぶので、これを機に、ぜひこの味を覚えてもらいたい」と購入を呼びかける。買い物客の一人は「製造中止になるとは知らなかった。もったいない、寂しいといった気持ち」と話していた。

 大山乳業の森長さんは「この商品を、新たに違った形で出したり、類似商品を生産したりすることは難しい。ただ、白バラブランドにはほかにも商品があり、それぞれに魅力がある。ブランドの良さや、自分たちの商品を改めてしっかりと消費者に届けて、おいしいと思ってもらえるようにしていければ」と意気込む。

 製造は3月29日まで。

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