
定食店「ごはん処 楓(かえで)」(鳥取市用瀬町)がオープンして、6月25日で2カ月がたつ。
同店のコンセプトは「ほっと『ひといき』心がほどけるごはん処」。店主の加賀田愛美さんと義母の美智子さんが、家庭で手作りしてきた料理を提供する。
子どもの頃から料理が好きだったという加賀田さん。会社員として11年、営業職を経験した後、家族が所有する建物で同店を開いた。加賀田さんは「前の仕事も楽しく何年も悩んだが、使われていなかった建物で、せっかくなら店を開きたいと思い、開店を決意した。近所におしゃれなカフェはあるが、一人でも気軽に入れる食事処はなかったため、定食屋を開くことにした」と話す。
オープンしてからは、加賀田さんの前職でつながりのある人や近所の人、インスタグラムの投稿を見た市内の20代などが来店。バイクが通ることが多い国道沿いのため、土曜・日曜はライダーが立ち寄ることも多いという。「リピーターも徐々に増えてきてうれしい。最近は弁当の注文も増えてきた」と加賀田さん。
店内は、テーブル席20席、カウンター席6席を備える。常連客からの要望を受け、1カ月ほど前に用意したカラオケ部屋も連日盛り上がりを見せているという。
メニューには定食、ケーキセットを用意。店の裏の畑で採れる野菜や、地域の人が育てる野菜を使って作る。イートインの利用客には、地元で採れる香ばしさが特徴の「ハマ茶」を無料で提供。人気メニューは、日替わりメニューを1日限定10食で提供する「楓定食」(800円)。メインのおかずにサラダ、汁物、ご飯、小鉢2種、漬物が付く。ほかに、「からあげ定食」(1,000円)も人気だという。加賀田さんは「家庭の味を店でも食べてもらっている。家で作り続けてきて、子どもたちも大好きな唐揚げ」と笑顔を見せる。
加賀田さんは「弁当に使う梅干しも手作りで、今年の梅も漬けているところ。これからの季節には、店で出すシソジュースも作る予定。1人でも、誰かとでも、手作りの料理を一度食べに来ていただければ」と呼びかける。
営業時間は11時~15時。水曜・日曜定休。土曜は6月中は14時まで営業。金曜・土曜の夜は予約制。営業日は調整中のため、7月から変更する可能性もある。