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鳥取・湖山池ほとりで「キャンドルナイト」 高等専修学校生徒が企画運営

来場を呼びかける実行員会メンバー( 左から徳中さん、木村さん、矢部さん、白石さん)

来場を呼びかける実行員会メンバー( 左から徳中さん、木村さん、矢部さん、白石さん)

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 湖山池のほとりにある、学校法人鶏鳴学園「あすなろ高等専修学校(クラーク記念国際高校連携校鳥取キャンパス)」(鳥取市湖山町西)と隣接する広場「グリーンフィールド」で9月20日、5000個のキャンドルをともす「キャンドルナイト」が開かれる。

小道を照らすキャンドル(過去開催時)

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 既存の概念や規律などにとらわれず、生徒の個性や意見を尊重し、一人一人に向き合う方針の同校。生きづらさを抱えたり、不登校を経験したりした生徒が多く通っているという。生徒の考えや挑戦を応援し、社会を生き抜く力を育成するため、職業教育として実践や体験を取り入れる授業を実施している。今回のイベントは、そうした授業の一環で地域の人に向けて開く。

 同イベントのテーマは「感動を地域に届ける」。コロナ禍で落ち込んだ地域を元気づけようと2020年に1年生の授業がきっかけで始まった。生徒が発案し、企画・運営している。初回開催時に好評だったことから、翌年から全校生徒で取り組むようになり、今年で6回目となる。

 当日は、湖山池のほとりにある小道の両側に、小瓶に水を入れたキャンドルを並べる。広場の芝生や同校中庭には、SNS用フォトスポットを用意。各学年の生徒が考えた、キャンドルで形作る作品も設置。芝生入り口のステージでは軽音部やダンス部が発表する。生徒が企画する出店では、オムライスや唐揚げ、肉巻きおにぎり、パスタ、わらび餅、タピオカドリンクなどを販売。スーパーボールすくいや缶バッジ販売、お化け屋敷なども予定する。

 全校生徒155人は「キャンドル部門」と「生徒活動部門」に分かれ、演出班、広報班、出店班など役割ごとに準備を進めている。過去の失敗を踏まえ、風で炎が消えないようドーム型のふたを用意するなど工夫も凝らす。人数が多い班では、全員に分かりやすく内容を伝えることが難しい時もあったという。実行委員会委員長の木村優衣さんは「全校生徒に分かりやすく伝わるよう、スライド資料を作って説明した」と振り返る。教員の牧田葉子さんは「教師は見守るだけで、生徒が自ら考え進めている」と話す。

 副委員長で演出班班長の矢部歌織さんは「生きづらさや悩みを抱えてきた私たちが頑張っている姿や楽しく活動している姿を見て、同じように悩んでいる人たちの勇気や希望になれば」と話す。

 青山太郎校長は「失敗しても、試行錯誤しながら準備を進める生徒たちに元気をもらっている。地域の皆さんにも生徒たちの姿をぜひ見てもらえれば」と来校を呼びかける。

 開催時間は16時30分~19時45分で、点火式は17時30分。天候不良の場合は21日、23日に順延し、いずれも中止の場合は開催しない。

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