鳥取砂丘こどもの国(鳥取市浜坂)で3月30日、50周年記念遊具「ふわふわドーム」のお披露目式とバルーンリリースイベントが開催された。
広さ約19ヘクタールの敷地に、大型アスレチックや迷路のような空中回廊式遊具、サイクルモノレール、木のおもちゃなどを作れる木工工房などを備え、子どものテーマパークとして県外の観光客からも親しまれる同園。昨年5月5日で50周年を迎え、鳥取県が50周年記念遊具の整備を行ってきた。
ふわふわドームは、空気の力を利用した膜の上をトランポリンのように飛び跳ねて遊ぶもので、広さは137平方メートル。対象年齢は3歳~6歳。同遊具の整備を担当する鳥取県子育て王国課の居川凌さんは「ふわふわドームは他県でも人気の遊具で、鳥取県では初。『鳥取県は雨が降ったら遊ぶ場所がない』といった子育て世代からの意見もあり、全天候型の屋根を設けた」と話す。
お披露目式では、「とっとりふるさと大使」のサンド、アローラサンド、平井伸治鳥取県知事、一般財団法人鳥取県観光事業団の安田達昭理事長、鳥取第三幼稚園から3人の園児が出席。テープカットの後、100個のバルーンが参加者に配られ、色とりどりのバルーンが空高く飛び上がった。
式が終了すると詰めかけた子どもたちは一斉に遊具に向けて走り、あっという間に遊具全体が飛び跳ねて遊ぶ子どもたちで埋め尽くされた。同園によく訪れるという上田奈留美さんは「これができるというので、朝早くから来た。鳥取にはあまりないので、(子どもたちも)すごく楽しそう。何回も遊びに来たい」と話す。
4月から年長になった園児20人と訪れた鳥取第三幼稚園の小谷京子園長は「雨の日でも遊べる。鳥取砂丘の砂を利用した安全面の配慮がこどもの国ならではで良い」と話す。同園担当マネジャーの井上智行さんは「ベンチスペースもあるので、雨の日は幼稚園や保育園児も屋根の下で食事をしていただければ」と呼びかける。
居川さんは「今後も新しい遊具を導入するなど、こどもの国をパワーアップさせていきたい。50周年を新しいスタートとして、『子どもに夢を見せる場所』のコンセプトに合う施設の魅力の向上を図るとともに、次の100年に向けて皆さまと一緒に歩んでいければ」と意気込む。
開園時間は9時~17時。第2水曜休園(祝日と重なる場合はその翌日)。入園料は、大人=500円、高校生=500円、中学生=200円、小学生以下無料。