童謡・唱歌とおもちゃのミュージアム「わらべ館」(鳥取市西町3)で4月28日、「こどもの本」古本市が初めて開催される。
かやぶき屋根の民家や昭和初期の木造教室を再現した童謡・わらべ歌が楽しめるスペースや、世界中のおもちゃの展示・体験するスペースなどを備え、地元の親子連れからお年寄りまで幅広く親しまれている同館。ゲストを招いた朗読や紙芝居、おもちゃ作り体験、コンサートなどのイベントも定期的に開いている。
「子どもが育つうえで、歌とおもちゃと同じくらい絵本も親しみのあるもの」と話すのは、同館でのイベントを担当する高橋智美さん。同館には童謡・唱歌に関する本や楽譜、子どもの遊びや世界のおもちゃに関する本などが閲覧できるライブラリーコーナーもあるが、同館職員からアイデアを募る中、「自宅で読まなくなったけど大切にしていた本を『この本はすごく良かった』といったエピソードも一緒に次の人につないでもらえたら」と、売る人と買う人が対面で交流できる同イベントの開催に至った。
会場は同館「いべんとほーる」を予定しており、出店料は100円。出品できる本は、「わらべ館らしく」絵本・児童書・育児書・料理本・漫画本など、低学年の子ども・子育て世代の保護者を対象とした本に限る。高橋さんは「お子さまによる出店を検討されている方もいる。『子ども店長』としてお子さまの出店も保護者同伴でぜひ、体験してほしい」と話す。当日は、同会場ステージで鳥取県を中心に活動するピアノ弾き語り&チェロのユニット「Emu(エミュー)」のライブも予定。
「初めての企画で、お客さまも具体的なイメージがまだ湧いていない様子。出店に興味はあるけど、あと一歩という状態。売る人も買う人も良い時間になると思う。いろいろな本と人との出会いがあると思うので、ぜひ、応募、来場いただければ」と呼びかける。出店応募は同館ホームページの応募フォームで受け付けている。
開催時間は10時~14時30分。入館料は大人500円、高校校生以下の人、障がい者とその介護者無料。