鳥取の宇倍神社(鳥取市国府)に三が日、多くの初詣客が訪れ、にぎわいを見せた。
同神社は648年の創建と伝えられ、鳥取県で唯一の名神大社(特別の社格を与えられた神社)として信仰を集める。1899(明治32)年に全国で初めて、御祭神である武内宿禰命(たけのうちのすくねのみこと)の尊像と共に5円紙幣に載せられ、以後大正・昭和と数回当社が5円・1円紙幣の図柄になったことから、「お金にご縁があり、商売繁盛の神」として全国から参拝者が集まる。
元日は天候に恵まれ、快晴の幕開けとなった。参道には多くの露店が並び、家族連れや学生、カップルなどさまざまな参拝客が集まった。参拝客の多くがおみくじを引き、今年の運勢を確認したり、列をなして手を合わせたりする親子などの姿が多く見られた。
家族で訪れたという参拝客は「今年も無事に家族で来られて良かった。おみくじの運勢は可もなく不可もなくといった感じだったが、改めて一年を元気に過ごしていければ」と話していた。
同神社では、その年の漢字を毎年掲げており、2025年は「まよわず進化」とし「逆境に負けず成長していくことで、道を切り開いていく」といったメッセージを込めているという。進化の「進」のしんにょう部分は、今年の干支(えと)である巳(み)を使って表現した。
三が日は約6万人が参詣した。
※本文を一部修正しました。(2025年1月8日 13時25分追記)