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鳥取のギャラリーで「智頭フェス」 智頭町の作家14人が出展

過去の「智頭フェス」の様子(写真提供=藍染工房ちずぶるー)

過去の「智頭フェス」の様子(写真提供=藍染工房ちずぶるー)

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 鳥取・智頭町の作家14人が集まる「智頭フェス」が7月3日~6日の4日間、鳥取駅前エリアにある「Gallery(ギャラリー)そら」(鳥取市栄町)で開催される。

出展する「風之窯」の「歩き出しそうな花器」(左)「踊り出しそうな花器」(右)

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 同展は2022年に始まり今年で4回目。これまで米子の「SHIMATORI米子店」で開いてきたが、鳥取駅前エリアでの開催は今回が初となる。

 主催する「藍染工房ちずぶるー」共同代表の柴田千穂さんは「ちずぶるーの展示会をSHIMATORI米子店で開いた際、店長と『同じ県内でも、米子の人たちは智頭の作家をあまり知らない。もっと多くの人に知ってもらいたい』と意気投合したのが開催のきっかけ」と振り返る。「以降、米子にも作家のファンができたことがうれしい。今回は鳥取市内での開催なので、距離はあるが米子のファンにも足を運んでほしい。まだ智頭の作家を知らない鳥取市内の人にも、ぜひ作品を見ていただければ」とも。

 期間中は作家が交代で常時2~3人在廊し、来場者と交流する。出展者の一人で、木製生活道具を手がける「九十九(つくも)製作所」の高橋将人さんは、「作家活動はこもりがちになりやすいので、来場者や他の作家との交流は貴重な意見を取り入れられる大切な機会。鳥取駅周辺で出展する機会はこれまで少なかったので、新たな出会いも楽しみ」と話す。

  会場となる同ギャラリー2階には、キャンドルや紙細工、革細工、フラワーアートなど、さまざまなジャンルの作家が約2メートル四方のスペースを使い、自由な形式で展示する。「床に並べたり、天井からつるしたりもできるので、私たちもどんな展示になるか楽しみ」と柴田さん。「ミニかご編み」「布のカケラブローチ」のワークショップも予定している。

 高橋さんは「智頭の木材を使った作品は、樹種によってツルツルだったり、柔らかかったりと、手触りが異なる。ぜひ手に取って触ってみてほしい」と話す。出展する「風之窯」の陶芸作家・美藤康夫さんは「ものづくりをする人間は、アイデアが枯渇すると駄目になる。年齢を重ねても、辛うじて浮かぶアイデアと体が覚えた技術で作品を作っている。『歩き出しそうな花器』など、面白い作品もできたので、ぜひ見に来ていただければ」と来場を呼びかける。

 期間中、同ギャラリー1階で「藍染工房ちずぶるー」の展示即売会も同時開催。今年の新作も並べるという。併設のカフェスペースでは、県内の飲食店が日替わりで焼き菓子とドリンクを提供。普段は駅前エリアにない飲食店のスイーツも併せてそろえるという。

 開催時間は10時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。

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