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鳥取市歴史博物館が25周年 記念コンサートも

25周年記念ミュージアムコンサートの様子(写真提供=鳥取市歴史博物館)

25周年記念ミュージアムコンサートの様子(写真提供=鳥取市歴史博物館)

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 「鳥取市歴史博物館(やまびこ館)」(鳥取市上町)が7月1日で開館25 周年を迎えた。

同館学芸員の横山さん

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 同館は鳥取市の歴史や文化を紹介する博物館として、2000(平成12)年に開館。縄文時代から現代に至るまで、各時代に使われていたものの実物資料を中心に展示する。

 2021年にはリニューアルを実施。映像やパネルを主体とした従来の展示から、実物資料を、より多く取り入れた展示へと一新。鳥取で起きた災害を時紹介するコーナーや、「まなびのひろば」も設けた。同広場では、歴史を学べる映像や書籍、土器を模したパズルなどを取りそろえ、子どもから大人まで観覧料なしで歴史を学べる。

 同館学芸員の横山展宏さんは「模型や映像を取り入れ、子どもから大人までさまざまな世代の人に伝えられるよう工夫している。リニューアル後は、従来の映像やパネルなどで体験できる展示の良さを残しつつ、より実物の持つ魅力や迫力を通じて歴史を知ることができるようになった。新しい展示をまだ見ていない地元の方にも、ぜひ来館していただければ」と呼びかける。

 リニューアル以降は、来館のきっかけづくりとして年2~3回のペースで館内コンサートを定期開催。6月28日に行われた開館25周年記念コンサートには74人が来館した。地元団体による「麒麟獅子舞」「しゃんしゃん傘踊り」、演奏などが披露されたほか、今月で開館30周年を迎える童謡・唱歌とおもちゃのミュージアム「わらべ館」から唱歌専門員も出演した。

 わらべ館の平緒佐和さんは「わらべ館に収蔵されている昭和15年ごろのオルガンと、やまびこ館にある明治20年ごろのオルガンを演奏し、聴き比べていただけた。2つの館はどちらも7月開館で、異なるテーマを扱いながら地域の魅力発信に取り組んでいる。今後も協力していければ」と話す。

 横山さんは「音楽が好きな方に博物館を知ってもらい、博物館に来る方に音楽の魅力にも触れてもらう取り組みの一つとしてコンサートを開いている。今後も来館のきっかけとなる催しを続け、来たことがない人にも来てもらえれば。来たことがある人も、毎回新しい発見があると思う。実物資料を通じて地元を知り、愛着を持ってもらえれば」と話す。

 開館時間は9時~17時。月曜(祝日の場合は開館、翌火曜休館)と祝日の翌日休館(翌日が土曜・日曜・祝日の場合は開館)。入館料は一般300円(常設展・企画展)、500円(特別展)。高校生以下無料。

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