
高校生を対象にした短歌の全国大会「第7回万葉の郷とっとりけん全国高校生短歌大会」の作品を現在、鳥取県が募集している。主催は鳥取県。
同大会を開催する鳥取県は、万葉歌人の大伴家持・山上憶良が国司として赴任した地。鳥取県が万葉集ゆかりの地であることを広く全国に発信するとともに、「時代を超えて若い世代が日本古来の文化である短歌に親しむきっかけになれば」と開催する。
個人部門は自由題で1人1首、チーム部門は1チーム3人で指定の題を詠み込んだ短歌をそれぞれ1首ずつ創作したものを募集。両部門に応募することもできる。
鳥取県地域社会振興部文化政策課の谷口由衣さんは「今大会予選の題は、先鋒(せんぽう)『時』、中堅『楽』、大将『表』。多様な意味合いを持つ漢字が選ばれているので、作品で幅広い表現に挑戦してほしい」と話す。
表彰式・本選は11月8日、鳥取市で開催予定。当日は、個人部門の特別賞受賞者5人を表彰。チーム部門で予選を勝ち抜いた4チームは、色とりどりの万葉衣装を身にまとって対戦する。本選大会の審査員は短歌界で活躍する大辻隆弘さん、穂村弘さん、江戸雪さん。大会後には短歌トークセッションや交流会、バスツアーなど、短歌に親しみ万葉集ゆかりの地や鳥取砂丘周辺を巡るプログラムを用意する。
谷口さんは「応募をきっかけに、短歌になじみのない人にも、31文字の音の世界で言葉遊びの楽しさを体験してほしい。背伸びせずありのまま、『今』の感覚で作った、高校生らしいみずみずしい作品で応募してもらえれば」と呼びかける。
作品は、大会公式サイトとメールで受け付ける。応募締め切りは9月4日(必着)。