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「鳥取砂丘らっきょう花マラソン」今年も開催へ 地域一丸となり地域活性化

昨年度のスタート地点の様子(写真提供=鳥取砂丘らっきょう花マラソン大会実行委員会)

昨年度のスタート地点の様子(写真提供=鳥取砂丘らっきょう花マラソン大会実行委員会)

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 「鳥取砂丘らっきょう花マラソン大会」が10月26日、鳥取市福部町で開催される。

過去の大会でラッキョウ花畑を走るランナー

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 同大会は、地元特産品のラッキョウが咲かせる赤紫色の花を生かして地域を活性化させることを目的に開催。今年で39回目を迎える。コースは180町(ちょう)広がるラッキョウ畑を見渡しながら歩く「ウォーク」(3キロ)と「ラン」(3キロ、5キロ、10キロ)を用意する。実行委員会の中西重康会長は「昔は他の作物も育てていたが、ラッキョウの生産に注力し、今はラッキョウだけの畑が一面に広がっている。ここだけの景色が誇り」と話す。

 近年は気象の影響でラッキョウの花が咲く時期が遅くなり、大会の日に淡い薄紫色のつぼみのままだったとこともあるという。中西さんは「ラッキョウの花は30センチほど茎が伸びた先に咲き、立体感もあってとても美しい。海をバックに満開の花が咲く中走る気持ちよさを味わってほしい。『初めて見た』と喜ばれることも多いので、今年は大会の日に花が咲いてほしい」と期待を込める。

 当日はゲストランナーとして、鳥取県出身で箱根駅伝や全日本実業団駅伝への出場、北海道マラソンでの優勝経験を持ち、今年1月の現役引退後もさまざまな大会に参加する岡本直己さんが参加。開会式では、福部未来学園の生徒がダンスと吹奏楽を披露する。参加者には、地域の飲食店や土産店、観光施設など約10カ所で使える優待券も用意。実行委員会の山口昌宏さんは「大会後に昼食を食べたり、土産品を買ったり、観光したりと、マラソンと併せて、この地域を楽しんでもらえたらうれしい」と話す。

 開催に当たっては、地元の農家や砂丘一帯の店、地域団体などが協力。当日も、給水所の設置など、各集落や消防団などから集まる地元のボランティアスタッフ約110人が携わる。

 中西さんは「地域一丸となり、福部とラッキョウを盛り上げたいという気持ちで続けてきた。続けることで福部のラッキョウがブランドになり、誇りに思っている生産者がいる。開催には多くの人の協力が必要で大変さはあるが、持続可能な着地点を探し、これからも地域を盛り上げようとする気持ちをつないでいければ」と意気込む。

 現在、参加者を募集している。参加費は、3~10キロ=3,000円(高校生2,500円、中学生以下2,000円)、ウォーク=2,000円(小学生未満は保護者同伴・2,300円)。申し込みは8月29日まで、RUNNETのウェブサイトで受け付ける。

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