
鳥取県を拠点に活動するアマチュア劇団12団体が出演し3団体が協力する「因伯(いんぱく)ぷち演劇祭」が8月30日・31日、とりぎん文化会館 (鳥取市尚徳町) 小ホールで開催される。
主催はアマチュア劇団4団体から成る鳥取県演劇連盟。開催経緯について、同連盟の小谷伸さんは「昨年末、さまざまな劇団の人と知り合い、演劇祭を開こうと思いついた。声をかけてみると遠方からも集まり、当初の予想を超える数の団体が参加することになった。鳥取県東部・西部から12団体ものアマチュア劇団が参加する演劇祭は今回が初めて。最初で最後かもしれない。普段は見ない遠方の劇団も知ってもらうきっかけになれば」と話す。
当日は1団体15~20分ずつ、東部の「因グループ」6団体の後に西部の「伯グループ」6団体が上演。翌日も時間をずらし、同じ順番で上演する。
台本は原作とオリジナルがあり、うち5作品が新作だという。鳥取県の方言や地域の話題に触れた演目もある。舞台装置はテーブルと椅子のみで、照明は2色を使う予定。小谷さんは「同じ舞台でも団体ごとに全く違うものを見てもらえるはず。見どころは全劇団のカラーが異なるところ。違いが引き立てば」と話す。
来年で活動開始から80周年を迎える「鳥取演劇集団」や、今年55周年を迎えた「演劇集団あり」、活動開始2年目の「劇団黄色い貨物列車」など、活動歴の長い団体から新しい団体まで集まる。メンバーも、子どものみの劇団から学生中心の劇団、大人中心の劇団まで幅広い。
小谷さんは「個性あるそれぞれの団体の魅力を知ってほしい。公演後にも各劇団のことを知ってもらえるよう、演劇祭のサイトに各劇団のSNSやウェブサイトへのリンクを掲載する作業も進めている。この演劇祭をきっかけに、それぞれの劇団の公演にも足を運んでもらえれば」と呼びかける。
公演時間は、30日=因グループ15時30分~17時30分、伯グループ18時~20時、31日=因グループ13時~15時、伯グループ16時~18時。入場料は、グループ券=大人1,500円、中高生=1,000円、1日通し券=大人2,500円、中高生=1,500円、小学生無料。当日券は200円増し。チケットの予約は予約フォームで受け付ける。