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鳥取・国府町の「麒麟カフェ」が10周年 地域のサードプレイスに

元店主の桑田達也さん(左)と店主の小松祐輔さん(右)

元店主の桑田達也さん(左)と店主の小松祐輔さん(右)

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 鳥取の「麒麟カフェ」(鳥取市国府町)が6月6日で10周年を迎えた。

麒麟カフェ

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 同店は2014(平成26)年、元店主の桑田達也さんが、現在の店舗が持つ「物件としての魅力」を感じてオープンした。桑田さんは「長女の『デニッシュ生地のたい焼きがおいしくて面白そう』という言葉をきっかけに、地域のサードプレイス(自宅と職場以外の居場所)として、落ち着いて過ごせる場所にしたいという思いから始めた」と振り返る。

 現在の店主は、桑田さんの三女と結婚し鳥取に移住した小松祐輔さん。小松さんは熊本県出身で、大阪・東京の飲食店で勤務してきた経歴を持つ。小松さんは「義理の父から『店をやってみないか』と誘われたのがきっかけ。全く知らない土地に移住することへの不安はあったが、妻の家族が営んでいたこともあり、今は落ち着いて過ごせている」と話す。

 メニューは、モーニングに「朝カレー」「たいやきモーニング」(以上600円)、「おむすびモーニング」(550円)を用意。ランチは「気まぐれランチ」(1.000円)、焼きチーズキーマカレー(900円)などを提供する。人気メニューの「デニッシュたいやき」は、「あずき」「カスタード」という定番から、「アップルカスタード」「あずきちーず」まで13種類の味をそろえる。コーヒーや紅茶、ココアなど(以上220円~)のドリンクも提供。

 小松さんは「店のコンセプトや歴史から、なじみの人が多くいる。近所の子どもたちがたい焼きを食べに来てくれたり、高齢の方々が集まってお茶をしたりすることもある。当店をきっかけにお客さま同士がつながることがあり、コミュニティーとしての役割も果たせているので、ありがたいと感じる。自分自身もお客さんから、使わなくなった子どもの服やおもちゃなどを頂くことがあり、子育ての部分でも助かっている。こうしたつながりの深さは鳥取の地域性を感じている」と話す。

 「今はランチの時間が忙しくなった。これまで通り居心地がいいと思ってもらえる場所でありたい。最近は地域とのつながりを意識して、家事代行サービスも始めた。原点であり、コンセプトである『地域のサードプレイス』を実現するため、単身の高齢者やシングルマザーの方などの負担を和らげたり、コミュニケーションのきっかけを作ったりしていければ」と、今後への意欲を見せる。

 営業時間は8時~17時(モーニングは10時30分まで)。月曜定休。

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