鳥取・青谷で無人駅の活用方法を考える「ワクワクする青谷駅を創るワークショップ」が6月21日に開催された。
同企画は鳥取大学で地域課題の解決を図るために活動する「学生CoREコミュニケーター」が主催し、市や地域住民と共同で開いた。背景には、人口減少に伴い駅の利用者が減少したことで、2022年に青谷駅の無人化が決定したことがある。
当日は、学生CoREコミュニケーターの学生で青谷町出身の小谷峻一さんが進行し、青谷駅の歴史や現状、課題などを説明。実際に無人駅を活用した事例などを踏まえて、青谷駅の理想の活用イメージを参加者で話し合った。参加者は話し合いの中で、「レトロな雰囲気を出したい」「交流ができる場所にしたい」「青谷の文化を体験できる場所がいい」などの意見を出し合い、グループになってまとめた。
最終的には、グループワークの結果として「昔にタイムスリップできるようなレトロな駅舎」「居酒屋のような飲食と交流のできる場所」などの意見が出た。
小谷さんは「自分の高校時代に駅が無人化され、とても寂しい気持ちになった。大学に入り、地域課題の解決を図る活動を始め、地元の駅を明るく人が行き交う状態にしたいと考えた。無人駅が増えている鳥取の現状を当たり前にしてはいけない。駅に行くための目的となる魅力を生み出して、独自の価値を創造していきたい」と意気込みを見せた。