「あゆの町・かわはら」を象徴する恒例行事「第42回あゆ祭」が8月3日、千代川袋河原広場(鳥取県河原町)で開催される。
江戸時代からアユ漁が盛んに行われてきた同町。同イベントはアユの豊漁を願うと同時に「あゆの町・かわはら」のPRを目的に1979(昭和54)年に開始。観光行事として当時から「魚のつかみ取り」「花火大会」「鮎(あゆ)太鼓」は毎年恒例行事として行われている。鮎太鼓は途絶えた時期もあったが、1988(昭和63)年に始まった「子ども鮎太鼓」は、町内の3つの小学校の4年生が合同で演奏を披露する場として定着。地元で育った人にはなじみ深いものになっている。
実行委員会会長の中村佳紀さんは「今の子どもたちは、アユのつかみ取りもあまりしたことがないと思うので体験させてあげたい」と話す。昨年の来場者は1万5000人だったという同イベントの目玉となるアユのつかみ取りは、千代川に設けられた約200平方メートルのスペースに3000匹のアユを放流。中学生以下の子どもたち約600人が参加した。
当日はアユのつかみ取りのほか、水鉄砲を使ったウオーターサバイバルゲームを開催。ステージでは、地元の伝統文化「手踊り」・中学生によるダンスパフォーマンス・傘踊りチーム「百花繚蘭(ひゃっかりょうらん)」によるしゃんしゃん傘踊り・河原中学校2年生有志による「若鮎太鼓」を披露する予定。今年はねんりんピックキャラバン隊と鳥取ねんりんピックとっとり大会オリジナルソング「鳥取に恋して」を歌うシンガー・ソングライターhacto(ハクト)さんをゲストに迎える。
会場にはキッチンカーなどを含む縁日屋台20店が出店。イベント終盤に行われる花火大会では約2500発の花火が打ち上げられる。中村さんは「子どもたちが楽しめる祭り。アユの町・河原町で、アユのつかみ取りやアユの塩焼きを楽しみながら、河原町の文化に触れてもらえれば」と参加を呼びかける。
開催時間は15時~21時。アユのつかみ取りは15時30分~16時(15時15分に会場前集合)、ウオーターサバイバルゲームは先着50人(15時30分より受け付け)。