「鳥取砂丘らっきょう花マラソン大会」が10月27日、鳥取市福部町で開催される。
同大会は、1985(昭和60)年に開催された鳥取国体で鳥取がスポーツで盛り上がり、「この盛り上がりを継続させたい」という思いから思案されたという。地域の特色を出しながら、スポーツイベントをするなら何がいいかを考えた結果、きれいな花を咲かせる地元特産のラッキョウに至った。以来、地元の農家や砂丘一帯の店、地域団体などの協力の下、継続して開催。コロナ禍で中断したものの、今年で38回目を迎える。
大会は、一面に花を咲かせるラッキョウ畑の中を歩く「ウォーク」(3キロ)と「ラン」(3キロ、5キロ、10キロ)を用意。実行委員会の田中俊行さんは「通常のマラソンよりも距離が短い分、気軽に参加できる。多くの人にラッキョウ畑のきれいな景色を見ながらリフレッシュしてほしい」と話す。
実行委員会の中西重康会長は「ラッキョウの花は寒暖差によって咲く。夏の暑い時期が過ぎて、秋に涼しくなってくるタイミングできれいに咲くので、大会に合わせて気候が整ってほしい。過去には最大1400人ほどの参加者が集まったが、コロナ禍以降、参加者が減っている。地域のラッキョウ農家も数が減り、地元特産品やきれいな景色を失うのは避けたい。このイベントを機に、ぜひ多くの人にラッキョウや福部町のことを知ってもらい、地域の振興に役立てたい」と話す。
当日は、2021年東京オリンピック5000メートル代表の萩谷楓(かえで)さんが、ゲストランナーとして参加する。
現在、参加者を募集している。参加費は、3~10キロ=3,000円(高校生2,500円、中学生以下2,000円)、ウォーク=2,000円(未就学児300円・保護者同伴)。申し込みは8月30日まで、RUNNETのウェブサイトで受け付ける。