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鳥取の百貨店「丸由」が2周年 地域ニーズに応え時代に合った百貨店目指す

丸由百貨店(写真提供=丸由百貨店)

丸由百貨店(写真提供=丸由百貨店)

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 鳥取駅前にある総合百貨店「丸由」(鳥取市今町)が9月3日、以前の「鳥取大丸」から名称を変更して2年目を迎える。

丸由百貨店オープン時のイベントの様子(写真提供=丸由百貨店)

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 同百貨店は2022年、約70年間続いた「鳥取大丸」から、戦前に開業した当初の名称に由来する「丸由百貨店」に変更してオープン。名称変更に伴い、キャッチコピーを「鳥取らしく、私らしく、OYOUらしく」とし、新しいロゴや制服、紙袋などに刷新。「地域に根差し、鳥取に合った形の百貨店を目指した」という。2023年9月には、生活雑貨専門店「ロフト」、2024年3月に生ドーナツ専門店「TRUFFLE DONUT(トリュフドーナツ)」などを新たなテナントに加えた。イベントや出店、ポップアップストアを開けるオープンスペースフロアも開設。屋上でサウナイベントの開催や「中川政七商店」の期間限定出店などにも取り組んだという。

 同店営業企画室店舗開発リーダーの高嶋優さんは「大丸の看板がなくなることで、なじみのお客さまや地域の方から『寂しい』という声を頂いたり、大丸だからこそつながっていたブランドを取り扱えなくなったりもした。その分、人気のある店や商品を調べて仕入れたり、イベントや企画を工夫したりした。最初は手探りながらも、自分たちがやりたいことや鳥取の人に喜んでもらえるような内容を考えた。これまでのジュエリーや土産・菓子、紳士服などをそろえる昔ながらの百貨店ではなく、地域のニーズに応える、時代に合った百貨店にしようとしてきた」と話す。

 過去には、アンケートで地域の声を集めて仕入れ商品に反映したこともあり、多いときは1000件以上の回答が集まったこともあるという。高島さんは「アンケートやインスタグラムに力を入れてコミュニケーションの機会を作った。実際に仕入れてほしい商品を来店時に話してくれる人もいるので、地域の人との距離が近くなってきたと感じている」とも。

 高嶋さんは「2周年を迎え、今後は地域との距離感をより縮めながら、着実にニーズに応える。大丸時代から親しんでくれている人から若い世代まで、幅広い世代に身近に感じてもらえる百貨店を目指したい」と意気込む。

 営業時間は10時~19時。

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