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鳥取・賀露にクラフトコーラ専門店「因幡コーラ」 季節感じるフレーバーも

因幡コーラ店主の宮崎さん

因幡コーラ店主の宮崎さん

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 クラフトコーラ専門店「因幡コーラ」(鳥取市賀露町)が鳥取の賀露にオープンして、10月7日で3カ月がたつ。

因幡コーラ

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 賀露の漁港が目の前に広がる場所にある同店。店主の宮崎康路さんは大分県出身で、進学を機に鳥取へ移住した。「就職活動の際に『ものづくりを仕事にしたい』という気持ちがあり、自分の好きなビールを造る会社を知り話を聞いてみた。そこで、ものづくりに向き合う姿勢や考えに引かれて入社。その後、社を退職し屋台でイベント出店をしながら、クラフトコーラの研究や製造を続けて店を開いた」と話す。

 店名の「因幡コーラ」とロゴのウサギには、鳥取が因幡の地域と呼ばれることや、因幡白兎の神話が関係するという。「因幡白兎の神話では、けがをしたウサギをガマの穂と呼ばれる生薬で治したといわれている。このガマの穂は漢方としても使われている。クラフトコーラにもスパイスが使われているので、『自分が作るコーラで誰かを癒やすことができれば』という思いと重なり、それを形にした」と話す。

 同店のクラフトビールのコンセプトは「季節を感じ、思い出がよみがえるような体験の提供」だという。メニューは「ジンジャーコーラ」(400円)、「青いコーラ」「赤いコーラ」(以上500円)を常時提供する。時季に応じて地元の果物や植物を使ったコーラも提供しており、梨やスイカ、桃、シャインマスカット、イチゴ、メロン、キンモクセイなど10種類以上のフレーバーも用意。果物は地元農家で出てしまった規格外のものを使っており、地域への貢献なども意識しているという。宮崎さんは「今回新たに『青春コーラ』という瓶のコーラも作った。爽やかな甘酸っぱさが口の中に残る感覚から青春を感じてもらえれば」とも。

 宮崎さんは「実はコーラには明確な定義がなく、さまざまな種類を作れるので奥が深い。飲んだ人が季節を感じ、そこからさらに思い出をよみがえらせるようなコーラを作りたい。鳥取には規格外でもおいしい食材がたくさんある。それらを活用して、この地域ならではの味を提供しながら食品ロスの軽減などにもつなげて貢献したい。今後は、缶のコーラを作ること、海外にも自分のコーラを届けることを目標に商品作りにも励みたい」と意気込む。

 営業時間は13時~18時。営業日はインスタグラムで知らせる。

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