
「全国一斉ナノミストサウナまつり2025」が現在、助産院いのちね(智頭町)でも行われている。
「全国一斉ナノミストサウナまつり」は、期間中にナノミストサウナを無料で体験できるイベント。全国50施設で実施される中、鳥取県内では同院のみが参画している。
同院は助産施設としての準備を進めており、現在は主に産前・産後の女性の相談を受けている。2020年の開設当初からナノミストサウナを設置。一般社団法人「助産院いのちね」代表理事の岡野眞規代さんは「準備段階のため、まだここでお産をした人はいないが、お産後の疲れを癒やしてもらうために設置した。産前の健康管理にも活用してほしいという思いもある」と話す。
ナノミストサウナは2人用で、幅=約1.1メートル、奥行き=約1.2メートル。内部の温度は約40度で、湿度は約95%。低温・高湿度のため、乳幼児から高齢者まで利用できるという。
岡野さんは「普段は地元の人によく利用していただいている。鳥取ではここにしかないため、設置を喜んでいただくことも多く、繰り返し利用する人もいる。ナノミストサウナまつりが始まってからは、週1回ほどだった予約がほぼ毎日入るようになった。県外や車で40分ほどかかる鳥取市内からも新規の利用者が訪れている。智頭町は町の面積の93%が森林で、森林セラピーが楽しめる『森林セラピーロード』も徒歩圏内にある。県外からの利用者の中には、サウナの前後に森林セラピーを楽しむ人もいる」と話す。
「ナノミストサウナを設置した当初から、産前・産後の人に使ってほしいと思っていたが、現状ではまだ利用が少ない。イベントを通して新たな利用者に知ってもらえているので、これを機に当院のナノミストサウナを活用し、産前産後のケアとしても広く利用されるようになれば」と期待を込める。
営業時間は9時~17時。土曜・日曜・祝日定休。前日までに要予約。3月18日まで。