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鳥取砂丘ビジターセンター、漂着物でキーホルダー作り 海ごみを考える

2023年に開催された同ワークショップの様子(写真提供=鳥取砂丘ビジターセンター)

2023年に開催された同ワークショップの様子(写真提供=鳥取砂丘ビジターセンター)

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 「漂着物でオリジナルのキーホルダーをつくろう」が3月23日、鳥取砂丘ビジターセンター(鳥取市福部町)で開催される。

同ワークショップを担当する村江さん

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 海岸に流れ着く「海岸漂着物」には、貝殻や海藻、流木などの自然由来のもののほか、プラスチック容器や空き缶などの「海ごみ」「漂着ごみ」も含まれる。海を漂うプラスチックごみが劣化し、5ミリ以下になったものは「マイクロプラスチック」と呼ばれ、環境や生態系に影響を及ぼすとして世界的な問題になっている。

 鳥取砂丘では、1980(昭和55)年から春と秋に年2回、一斉清掃を実施。観光案内などを行う同センターでも、2018(平成30)年の開所以来、海ごみ問題を伝える企画展とワークショップを毎年開いてきた。今年も企画展「鳥取砂丘の海ごみはどこから来てどこに行くのかな」を開催中で、3月中には4つのワークショップを企画。その一つとして「漂着物でオリジナルのキーホルダーをつくろう」を行う。

 ワークショップでは、漂着物を活用してキーホルダーを作る。例年、小学生や親子連れを中心に各回約10人が参加。今回は、砂丘に漂着したマイクロプラスチックや貝殻、海藻を材料にレジンで固め、オリジナルのキーホルダーを制作する。

 同センター事務主任の村江利津さんは「マイクロプラスチックは非常に細かく回収が難しいため、生態系に悪い影響を及ぼすことがある。砂丘では砂に混ざり、砂がカラフルに見えることもあるが、小さいものほど見落とされやすい。キーホルダー作りを通してマイクロプラスチックをじっくり観察し、小さくなる前に回収する大切さを感じてもらえたら」と話す。

 参加者にはキーホルダーの材料を配布し、作り方を説明。マイクロプラスチックや漂着物がどこから流れ着いたのかなど、海ごみの現状についても伝える。

 村江さんは「漂着物は世界中の海岸に流れ着く。貝殻や海藻といったかわいい漂着物も使うので、楽しみながら関心を持ってもらえたら。キーホルダーを作ることで、漂着物がただのごみではなく、新しいものに生まれ変わることも知ってもらえれば」と呼びかける。

 開催中の企画展「鳥取砂丘の海ごみはどこから来てどこに行くのかな」では、海ごみや漂着物の写真、清掃活動を紹介。4月13日まで。

 開催時間は、1回目=11時~12時、2回目=13時30分~14時30分。当日受け付け、先着順。

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