
鳥取港が重要港湾に指定されて50周年を迎えることを記念し、「鳥取港福フェス」が5月31日、鳥取港1号岸壁(鳥取市港町)で開催される。
鳥取県東部・千代川の河口に位置する同港は、石材やセメント、融雪剤などの貨物を扱う物流の拠点。1975(昭和50)年に国の重要港湾に指定され、今年で50周年を迎える。
主催する鳥取県県土整備部河川港湾局港湾課の清水誠さんは「鳥取港では、毎年7月に『賀露白いか祭り』、11月に『鳥取かにフェスタ』が開かれており、地域のにぎわいの拠点になっている。イベントを通してたくさんの人に来ていただき、地域のにぎわいの一つとして楽しんでいただければ」と話す。
当日の目玉は、海上自衛隊輸送艦「しもきた」の鳥取港初寄港。「普段はこの辺りには来ない船を見られる」と清水さん。そのほかステージでは、鳥取商業高校のマーチングバンドや鳥取東高校書道部、地元出演者がパフォーマンスを披露する。キッチンカーの出店や漁港近くにある小さな水族館「かにっこ館」の出張ブース、制作中の防波堤の本体「ケーソン」へのお絵描き大会も行う。
開催に先立ち、19日、鳥取市立賀露小学校5年生が「ケーソン」へ絵を描いた。当日は、児童が描いた海の生き物などの絵も見られる。清水さんは「ケーソンは完成後、海に沈めて使う。イベントをきっかけに、港の機能も知ってもらえれば」と話す。
会場の港だけでなく、周遊して地域を楽しんでもらいたいと、周辺施設とも連携して開催する同イベント。「賀露神社」で歴史体験、「鳥取砂丘コナン空港」でマルシェを行うなど、各所でもイベントを用意する。
清水さんは「イベント名の『港福』には『幸福』をかけている。50周年を記念して、港でハッピーに過ごしていただければ」と参加を呼びかける。
開催時間は9時30分~15時。入場無料。小雨決行。