鳥取県内の企業へ就職を希望する学生を対象とした学生主役型のオンライン就活マッチングイベント「Career Connect(キャリアコネクト)」が2月22日、オンラインで開催された。主催は鳥取県商工労働部雇用人材局雇用・働き方政策課。
学生主役型のオンライン就活マッチングイベントとは、参加する学生が自身のPRポイントをプレゼンテーション形式でアピールし、鳥取県内の企業から逆オファーを受けるもの。鳥取県では今回が初めての開催となる。
参加したのは、自動車販売メーカー、建設業、製造業、サービス業、IT業などを含む44社の県内企業と鳥取への就職を志す県外の学生8人。学生は事前に運営側から強みの深掘り、企業が求める人材などの基礎知識の学習や個別のプレゼン練習などを行い当日を迎えた。
プレゼンテーションは1グループ11社の4グループを学生2人がローテーションする形式。学生は3分間のプレゼンテーションを数回行った。「最初は緊張していたが、回数を重ねていくうちに自分の言葉で話せるようになっていた」と話すのは主催の鳥取県商工労働部雇用人材局雇用・働き方政策課の出雲あすみさん。「学生の自信が見られたので、とても良かった」と振り返る。
企業からは「これまで苦労したこと」「自分のお願いを聞いてくれない事があった時にどのように対応したか」「どうして鳥取の就職を目指したか」など、オファーを念頭に置いた質問を寄せた。
出雲さんは「都市部と比べると、鳥取県内の情報は少ない。何となく地元に帰りたいけど、企業の多い都市部を選んでしまう学生もいる。(当イベントでは)企業を調べる以外の接点ができる」と話す。今後については、「来年度も予定している。プレゼン能力が長(た)けている人、自分を売り込みたい人だけが参加するイメージではなく、そういうのが苦手な人も自信がつけられる、ということを売りにしていきたい」と参加学生の増加を目指すという。