鳥取駅前商店街サンロードで2月24日・25日、シャッターペイント体験会が行われた。
サンロードは商店街が連なる鳥取市のメインストリート。現在は、人口減少や世代交代などでシャッターが閉まっている店も多く見られる。鳥取の活性化のため、多くの人が集まる駅前から明るくしたいと、鳥取県の「とっとり若者活躍局」が主導するのが同プロジェクトだ。
当日は同局のメンバーに加え、応募した小学生や飛び入り参加の子ども、近隣住民など20人以上の人が集まった。黙々と作業をする参加者や落書きコーナーで和気あいあいとお絵描きを楽しむ子どもの姿が見られた。
きっかけは、同イベントを企画した青翔開智高等学校の森田輝さんが通う学校の授業だったという。「駅前を歩き地域の課題を考えるワークの際に、街の中心で人通りの多い駅前がシャッター街になっていて、暗い雰囲気に寂しさを覚えた。友達と『暗いよね。何かできたらいいね』と話しながら、街を明るくできる方法を考えた。授業の後に『とっとり若者活躍局』のメンバー募集が始まり、面白そうだったので応募。そこから企画やプロジェクトのメンバーなどを集めた」と森田さん。
「自分自身が幼いころから両親にいろいろな経験をさせてもらったことで、地元への愛着や好奇心を育んできた。地元で楽しい体験を今の子どもたちに提供すれば、鳥取の街に愛着を持つ人が増えていくのでは」とも。
シャッターペイントのデザインは、同局のメインビジュアルを採用し「未来に向かって羽ばたいていく」様子を表しているという。
森田さんは「今後はもっといろいろな場所でイベントを開催したい。街の活性化だけでなく、地域の人と子どもをつなぐ機会にできるよう、今度のプロジェクトをより良いものにしたい」と意気込む。