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鳥取で飲食事業者対象に伝統技術「むきもの」実習 「現代の名工」が講師に

むきもの実習の様子

むきもの実習の様子

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 鳥取県内の飲食事業者を対象とした「県産食材を使用した料理を彩る・むきもの実習」が2月27日、パレットとっとり市民交流ホール(鳥取市弥生町)で行われた。

刺身の大皿に飾られた寒牡丹(かんぼたん)

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 実習は鳥取県が2023年に掲げた「食パラダイス鳥取県」の「ハイエンドな店づくり強化」のための研修の一環。インバウンド需要の回復に伴い、日本の伝統的な装飾付け合わせ「むきもの」の技術を磨き、「インバウンド客にも喜んでもらおう」という目的で鳥取県が主催する。当日は鳥取県内の飲食店や宿泊施設などの事業者や調理担当者など5人が参加した。

 講師は、鳥取県日本調理技能士会の会長で厚生労働省が発表した2022年度の「現代の名工」にも選ばれた岩本栄二さん。鳥取県産の大根とニンジンを使った料理を彩る紅白の「寒牡丹(かんぼたん)」の作り方を実演した後、参加者一人ずつに包丁さばきを指導した。

 参加した和食料理人の石田凌央さんは「技術面はもちろん、むきものの大きさなど、お客さまへの魅せ方が勉強になった」と話す。包丁使いを学ぶために参加した飲食店店主の小谷香澄さんは「思った以上に難しかったが丁寧にサポートいただけた。すぐには難しいが付け合わせなどから、技術を生かしていきたい」と意欲を見せる。

 鳥取県・食パラダイス推進課の藤田美奈子さんは「大阪・関西万博でインバウンド需要は増えていく。これからも研修に力を入れたい」と話す。

 次回は3月19日、倉吉市で「春を味わう日本料理」を行う。申込期限は3月12日。

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