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鳥取の小学校でキャリア教育講演会 搭乗型ロボット開発者の卒業生が登壇

講演の様子

講演の様子

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 鳥取市立面影小学校(鳥取市雲山42)で2月26日、第6学年66人に向けたキャリア教育講演会が開かれた。

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 登壇したのは、同小卒業生で、ツバメインダストリ(東京都江戸川区)でCTOを務める石井啓範さん。石井さんは搭乗型ロボット「アーカックス」の開発者で、「ガンダム GLOBAL CHALLENGE(GGC)」のプロジェクトでテクニカルディレクターとして、身長18メートルの動く巨大ロボットの開発にも携わった。

 講演のきっかけは、6年生の総合的な学習の時間に自身のキャリアを考える目的で行うキャリア教育だったという。子どもたちがいろいろな職業について調べ、自分の興味のある仕事を見つけるため、学校が地域人材や保護者などから話を聞ける人物を探した。その中で、同学区在住で、以前同小に勤務していた加藤さんから石井さんの紹介を受けた。加藤さんは石井さんの元担任教諭で、そこから講演が実現した。

 当日は石井さんが自身のキャリアを振り返りながら、過去に考えてきたことや大切にしている価値観などを児童に伝えた。

 石井さんは「45分間の短い授業の中で、技術の話ではなく、私自身のキャリアを中心に組み立てた。自分の経験談を元に『好きなこと』『興味のあること』を大切にするのが一番だと話した。やりたいことが見つかれば、キャリアのゴールや目標が決まり、そこから何が必要になるのかを考えられる。子どもたちは真剣に聞いてくれたので良かった」と振り返る。

 第6学年担任の三好仁視教諭は「6年生に自分と向き合う体験をしてほしかった。校長とも話し合い、キャリア教育の充実を図ることで子どもたちが自分の将来を考えて、意欲を持って日常生活を送ってくれればと思った。今回の講演では、子どもたちが真剣に話を聞く姿が見られた。自分の好きなことや得意なことに気づけない子どもが多い。今回の講演をきっかけに自分の良さに気が付けるようになってほしい」と話す。

 講演を聞いた児童らは石井さんにサインを求め、授業後の感想文では、「仕事を途中で変える(転職)決断がすごいと思った」「子どもの頃の夢を実際にかなえていることがすごいと思った」「自分と同じ学校の卒業生ですごい人がいて、刺激になった」などと書いた。

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