鳥取の特産品である露地物の「二十世紀梨」の出荷が8月25日に始まり、JA鳥取いなば広域果実選果場(八頭町)で開所式が行われた。
式は、主催者として同選果場場長の丸山武さん、同JA代表理事常務・山根賀津雄さんのあいさつで始まり、来賓として吉田英人八頭町長、鳥取市農林水産部部長・阪本武夫さん、鳥取県東部農林水産事務所八頭事務所・若松理恵さんが順に選果場スタッフに向け、激励の言葉を述べた。
同選果場では150人ほどの登録スタッフや、智林日本学校(智頭町)のネパール人学生や鳥取大学と鳥取環境大学の学生合わせて50人ほどが新たに参加。丸山さんは「まだまだ平均35度の日々が続く。熱中症や事故には気をつけて、無理をせず休みながら作業してほしい」とスタッフへ呼びかけた。
同JAによれば、同選果場から出荷する梨は1ケース10キログラムのケースで、「二十世紀梨」=5万ケース、鳥取県のオリジナルブランド梨「新甘泉」=2万7000ケースを計画。9月中旬ごろまで主に関西方面へ出荷する予定。丸山さんは「今年の玉太りは少し小さい傾向。糖度は11.2度と平年より高く、おいしく頂けるが出荷が早く終わる可能性もあるので、早いうちに食べてほしい」と話す。
同JAいなば管内では、約200人の生産者が合計約50ヘクタールの面積で梨を栽培。「二十世紀」「新甘泉」のほか「新興」「豊水」「玉秋」「愛宕」など別品種も合わせると、12月までに14万ケースの出荷、7億5,000万円の販売を目標としている。