彫刻家・井田勝己さんと教え子10人による彫刻展「ギャラリー330現代彫刻展」が現在、ギャラリー330(鳥取市丸山町)で開かれている。
東京造形大学名誉教授で彫刻家の井田さんは1995(平成7)年、第16回現代日本彫刻展で大賞を受賞。同大で学生の指導に当たるほか、国内外の都市空間に野外彫刻を設置するなど彫刻家として活動。2022年からは故郷の鳥取に活動拠点を移し、個展を開くなどして作家活動を続けている。
今回の開催について、井田さんは「教え子が卒業して約10年がたち、作品を作って生活していくことが辛い時期で制作を辞めてしまう人も多い時期。そんな時期に発表のチャンスがあれば」と、日本各地の教え子に連絡して実現したという。
出展するのは、井田さんほか教え子の中国出身で石彫りのツバメを展示する黄禹(こう う)さん、故郷の山形で家業の寺を継ぎ今回が久しぶりの展示となる梅津良元さん、スウェーデン出身で陶芸用粘土を使いサーフィンをする人や変化する波の色を研究した作品を展示するバージニア・クリセヴィシュートさんなど。平面作品21点、立体作品27点を展示する。
井田さんは「この彫刻展は自分自身を見つめる窓口。内なる自分を見つめ、自分自身を発見するための道具としていただければ」と呼びかける。
開催時間は10時~18時。火曜休館。入場無料。9月28日まで。