
自然について語り合う「山カフェ」が6月17日、ちえの森ちづ図書館(智頭町)の「つどいの部屋」で開かれる。
同イベントは、智頭町の「山と暮らしの人づくり事業」で行う「智頭の山人塾」の活動の一つ。同塾の発足当初から定番の活動として開催し続けてきた。近隣だけでなく市内や県外から、自然に関心のある一般や専門家などさまざまな人が集まり、自然について自由に語らう。テーマを決めて開く回、参加者から自由に話題を提供してもらう回があり、今回は「発酵」をテーマに開く。ナビゲーターは、元鳥取大学乾燥地研究センター特任教授で「智頭の山人塾」塾長の山本福壽(ふくじゅ)さん。
山本さんは20年ほど前から、自然体験や学びの場づくりに携わる。2016(平成28)年に発足した智頭の山人塾では、散策会や野外実習、オンラインとライブによる講座など幅広い活動を展開。智頭地域の自然や景観、林業、歴史などを広く人々に伝えている。山本さんは「自分の持っている知識を次世代に伝えたいという思いで活動している」と話す。
当日は、始めに山本さんがミニ講義を行い、発酵についての基本的な知識を紹介。講義後に参加者同士でドリンク片手にゆったりと意見や感想を交わしたり、質問したりする。「きっかけとして話題を提供して、盛り上がってもらえれば。想定していない話題になったり、突然ためになる話題になったりと、一回一回が楽しみ」と山本さん。
展示コーナーでは、図書館職員がテーマにちなんで選んだ本を並べる。本を借りて帰り、興味を深めることもできるという。
山本さんは「私たちの生活は、発酵でできた食品で満ちあふれている。納豆やしょうゆ、みそをはじめ、ものすごくたくさんの発酵食品を知らず知らずのうちに使っているもの。日常のどこに発酵があるか、みんなで探してみませんか」と呼びかける。
開催時間は13時30分~15時30分ごろ。参加費は500円。申し込み不要。