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鳥取の発酵食堂「かもすで」 オープンから半年、持ち帰り商品販売も

発酵食堂「かもすで」の店主、段塚俊彦さん

発酵食堂「かもすで」の店主、段塚俊彦さん

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 発酵食堂「かもすで」(鳥取市栄町)がオープンして、5月10日で半年を迎えた。

発酵食堂「かもすで」店内の様子

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 店主は、食肉加工工場やイベント会社を経営する段塚俊彦さん。「鳥取を活性化させるため、駅前周辺で店をやりたかった。日本発酵協会の代表と出会い、一緒に全国のイベントなどに参加する中、鳥取ならではのもので、世の中的にも話題の発酵料理の店に決めた」と振り返る。

 店舗は若桜街道の交差点の前にあり、客層は女性が9割。店内は、カウンター5席、4人がけテーブル2卓、2人がけテーブル3卓があり、手作りの発酵食品をディスプレーする。段塚さんは「料理の効能などの説明を徹底しているので、それを好んで来ている人もいる」と話す。

 メニューは全て、季節の食材を使った料理を提供。ランチメニューは、日替わり発酵定食(1,200円、限定20食)。ディナータイムの目玉は、前菜5、6品、魚料理、肉料理、土鍋の炊き込みご飯が付いた発酵料理コース(3,500円)。一品料理では6、7品の前菜「発酵ちょい盛り」(680円)が人気だという。ドリンクは、生もと造りの日本酒(960円~)、天然酵母ビール(1,390円~)、レモン、キウイ、リンゴなどの自家製フルーツサワー(690円)のほか、ナチュールワイン(950円~)を提供する。

 持ち帰り商品も販売しており、熟成発酵した粒マスタード(620円)、鹿肉ジャーキー(1,760円)、ニンニクしょうゆこうじのローストビーフ(1,690円)、鹿肉と鶏胸肉のソーセージ(330円)などの手作り商品や阿波晩茶(50グラム、1,000円)などをそろえる。

 その他、四半期に1回、発酵料理教室などのイベントも計画。次回は6月~7月に開催を予定している。

 段塚さんは「イベントがあれば町の人の流れを感じる。ちゃんと盛り上げれば、ちゃんと増えていく。鳥取の飲食店を経営している以上は、繁華街の活性化が軸になる。それが盛り上がらないと鳥取の飲食店も盛り上がらない。人口は減っていく一方。観光事業やインバウンド強化など、地産地消を通じて需要を喚起をしなくては。今後も鳥取にないような食にまつわるイベントを開いていきたい」と意気込む。

 営業時間は、ランチタイム=11時~14時、ディナータイム=17時30分~24時。

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