コーヒーやアルコールを中心に提供する飲食店「リ・バーカロ」(鳥取市賀露)が3月16日、オープンした。
店主は香川県高松市在住の坂上智恵さん。もともと鳥取には縁も所縁(ゆかり)もなかったが、鳥取大学に三男が進学したことから度々夫婦で訪れるようになり、「瀬戸内海と日本海の景色、陰と陽の差が文学的で引かれた」と話す。
坂上さんは大の日本酒好きで、夫婦そろって日本酒造組合中央会が主催する「全国きき酒選手権大会」に出場するほど。「山陰のお酒を飲むうちに鳥取と高松、全く異なる味の日本酒の魅力を伝えたい」という思いが高まり、「イタリアのベネチアにある飲食スタイル『バーカロ』のように、カフェのようにお酒が飲める場所ができれば」と思っていた中、地元の人との出会いから海の近くにある物件を紹介してもらい、開業を決意した。
築50年の古民家を改装した同店。入り口の扉には高松の特産品「庵治石(あじいし)」を使うほか、座敷スペースの壁紙・障子には鳥取の「因州和紙」を採用。飲食スペースは4人がけのテーブル2卓を用意。海を見ながら飲める立ち飲みカウンターも備え、最大5人で飲食もできる。8畳の和室はギャラリーとしても貸し出す。
メニューは、香川県産「さぬきの夢」の小麦を100%使った「日替わりうどん」(600円~)、ホットサンド(500円)、めんたい卵焼き(600円)のほか、おつまみ類(300円~)、フレンチトースト(700円)、ケーキ(400円)。ドリンクは、日本酒・焼酎・ワイン・コーヒー・紅茶などを提供する。「おつまみで、『とうふちくわ』などの鳥取産メニューも現在、考案中」とも。
坂上さんは「コーヒー一杯で散歩のついでに寄ってもらったり、ゆっくりと過ごしてもらったり、いろいろな使い方をしていただければ。ギャラリースペースも、個展やグループ展などで使ってほしい」と呼びかける。
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