大江ノ郷自然牧場（八頭町橋本）が4月1日、パンケーキ味のケーキ「パンケーキのケーキ」の販売を始めた。

大江ノ郷自然牧場の外観

　同牧場は1994（平成6）年に平飼い養鶏牧場として八頭町で誕生し、平飼い卵「天美卵（てんびらん）」を全国に販売するほか、天美卵や鳥取県産食材などを使ったスイーツなどの食品の製造販売を手がけ、本年度で創業30周年を迎える。

　「農と食のナチュラルリゾート」をコンセプトに「大江ノ郷ヴィレッジ」「ココガーデン」「大江ノ郷HANARE（ハナレ）」「オオエバレーステイ」などホテル、カフェ、レストラン、スイーツやパンなどのショップを備えた複数の施設を運営し、年間約36万人の観光客や地元の人など多くの人でにぎわう。

　ココガーデンの看板メニューは「大江ノ郷パンケーキ」。注文があってから焼き上げるため、「焼きたて本来の食感を味わってもらえる」賞味期限は10分。連休は待ち時間が出るほど人気があり、取り寄せやテイクアウトのリクエストも多かったが、ベーキングパウダーを使わず、卵だけで膨らんだ生地の食感を再現するのが難しく、広報担当の高木寛子さんは「ここでしか提供できないものとして、全て断っていた」と振り返る。

　高木さんは「要望を受け、シフォンケーキやロールケーキなど、いろいろなケーキでパンケーキの味にチャレンジしてきたが、味の再現が難しかった」と言う。開発期間は約7年を要した。何度も試作を繰り返し創業30周年を迎える今年、パンケーキ味の「パンケーキのケーキ」が完成した。

　高木さんは「電子レンジで温めると、店のパンケーキの焼きたてに限りなく近い味になっている」と胸を張る。「これまで店でしか食べられなかったのが、自宅でも食べられるほか、贈り物にも利用できる。いろいろな方に食べていただけたら」と呼びかける。

価格は、店頭販売＝600円（1個）、取り寄せ＝1,800円（3個）。取り寄せはオンラインショップで扱うほか、電話で注文を受け付ける。受付時間は10時～18時。